どろろ
どろろ
映画ジャンル/アクション・ファンタジー・時代劇・ドラマ
2007年(日本)
監督/塩田明彦
アクション監督/チン・シウトン
脚本/NAKA雅MURA、塩田明彦
原作/手塚治虫
撮影/柴主高秀
美術/丸尾知行
音楽/安川午朗、福岡ユタカ
出演/妻夫木聡、柴咲コウ、中井貴一、瑛太、麻生久美子、杉本哲太、土屋アンナ、菅田俊、劇団ひとり、きたろう、寺門ジモン、山谷初男、でんでん、春木みさよ、インスタントジョンソン、中村嘉葎雄、原田芳雄、原田美枝子
映画どろろのあらすじ
物語が、動き出す。
はるか古か遠い未来か、さだかでない。大地の東の果てにあるその国では、数十年に及ぶ戦が続き、秩序を失った争いと荒廃だけがすべてを支配していた―――
武将・醍醐景光は、国を治める力を手に入れるため、生まれてくる我が子を四十八体の魔物に捧げ、その見返りとして巨大なる「力」を手にする。
それから二十年の時は流れ、ある砂漠の町に一人の男が現れる。その男は町の酒場に潜み人を喰らう魔物を、自らの左腕に繋がれた不思議な刀で退治する。その直後、男の片足は抜け落ち、新しい足が生えてくる。
その信じがたい光景を偶然見てしまった盗人の女。その男と刀に興味を持ち、男の後を追い始める・・・
映画どろろの感想(※ネタばれ注意!)… 4/5点
新年一発目は3ヶ月くらい友人から借りっ放しで「そろそろ返せ」と言われそうな映画「どろろ」を鑑賞。
手塚治虫原作と言うことで興味を持ち借りてきたものの、なんとなく見る気になれなかったのですが、何も期待しないで観れば結構楽しめる映画ではないでしょうか。
もしかしたらこの映画を貸してくれた友人よりも、僕の方が好きになってしまったかも知れません。5点にしようかとも思ったのですが、終盤が個人的にイマイチ盛り上がりを感じられなかったので4点です。
まず「魔物を退治すると自分の本当の体が戻ってくる。」と言う設定が面白く思えました。
あまりその描写はありませんでしたが、百鬼丸は魔物を倒せば倒すほど生身になって行くかわりに、弱くなっていくんだと思うと、その胸の内にある悲しみが増幅するように思え不憫でなりませんでした。
また、どろろちゃんも良かったです。たとえ泥棒でも言い訳をしない姿は応援したくなります。
そして魔物の造形。観る人によってはチープな印象を受けるかも知れませんが僕は好きです。リアルな CG も好きですが、物語の内容とのバランスを考えると、着ぐるみチックな魔物でも良かった気がします。個人的には CG 一切無しで作っても良かったように思えます。
チン・シウトン監督のワイヤーアクションも、そう言った意味でも相性が良く思え楽しめました。
今迄、妻夫木聡と柴咲コウに対しあまり興味を持てずにいたのですが、2人とも嫌味の無い魅力があるように思え好感を持ちました。原作は知りませんが2人ともしっかりと「百鬼丸」と「どろろ」を魅力的に演じていたように思えます。
しかし、心理描写が所々分かり辛いと言うか、理解に苦しむ部分がありました。
弟の多宝丸が兄と知りながら「多宝丸はこの世に一人!」と百鬼丸に切り掛かる姿や、父が多宝丸を生き返らせるために魔物に体を捧げた途端から改心するのは腑に落ちませんでした。
弟に魔物が取り憑くシーンがあるとか、父が魔物と契約を交わす前に「魔物が入ってきたらわしを殺せ」的な目配せがあっても良かったような気がしてしまいました。
でも最後の最後、どろろちゃんが百鬼丸の股間に膝蹴りを入れるシーンは奥深くも思え好きです。
百鬼丸が痛がると言う事は生身の部分であり、勝手に少しだけエロく解釈するのなら、どろろちゃんも気になる部分だったのかも知れません。
また、その部分を持って行った魔物は本当にそこで良かったのか、ご本尊とお稲荷さんは別勘定だったのか、取り戻した百鬼丸がどれだけ喜んだのか、なんて想像も広がる良いラストに思えました。
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