フラガール
2006年(日本)
監督/李相日(リ・サンイル)
製作/李鳳宇(イ・ボンウ)、河合洋、細野義朗
脚本/李相日、羽原大介
撮影/山本英夫
美術/種田陽平
音楽/ジェイク・シマブクロ(Jake Shimabukuro)
出演/松雪泰子、蒼井優、豊川悦司、富司純子、山崎静代、岸部一徳、池津祥子、徳永えり、三宅弘城、寺島進、志賀勝、大河内浩、菅原大吉、山田明郷、高橋克実
映画賞/第30回日本アカデミー作品賞、助演女優賞(蒼井優)、監督賞(李相日)、脚本賞(李相日、羽原大介)、話題賞。第49回ブルーリボン作品賞、主演女優賞(蒼井優)、助演女優賞(富司純子)
映画フラガールのあらすじ
人生には降りられない舞台がある―――
町のため、家族のため、友のため、そして自分の人生のために、少女達はフラダンスに挑む
昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町。この町の男達は数世代に渡り炭坑夫として働き、女達もまた選炭婦として働いてきた。
しかし、時代は石炭から石油へと変わり、閉山が相次いでいる。
この危機を救うために炭鉱会社が構想したのが、レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」だった。
「求む、ハワイアンダンサー」
の貼り紙を見つけた早苗は紀美子を誘い説明会へと向かう。
明くる日、東京からフラダンスの教師としてプロのダンサーを招くが、教える相手がズブの素人と知り、完全にやる気を失ってしまう・・・。
映画フラガールの感想(※ネタばれ注意!)… 5/5点
蒼井優の腰振りダンスに誘われて・・・ゴホン!
女優蒼井優の演技を見たくなり、とても評判の良い映画フラガールを鑑賞してみました。
まず、先にお断りさせて頂くならば、僕は蒼井優の笑顔に滅法弱く、この劇中でも無邪気と言いますか、愛くるしい笑顔にやられてしまっているので映画の評価を若干甘くしてしまっているかも知れません。
それではさっそく僕が気になっていた蒼井優のダンスシーンですが、変な意味ではなく良かったです。映画「花とアリス」の時にも感じたことですが、彼女が輝く瞬間ではないでしょうか。しなやかな体の動きや線の美しさなど、ついつい見とれてしまう魅力があると思います。
ダンスの話で言うと、松雪泰子のダンスも凛として美しかったです。ダンス教師と言う役柄に一気に説得力を感じられました。
映画全体の感想を言うと、キャスティングがとても良かったように思えます。先述した通り、蒼井優や松雪泰子は勿論のこと、紀美子の母親役の富司純子、兄の豊川悦司、親友の徳永えり、小百合役の南海キャンディーズの静ちゃんなど映画を盛り上げていたと思います。
借金取りを演じた寺島進にはもう少し見せ場があっても良いように思えましたが、脇役のダンサー達もリアリティを感じると言うか、田舎の炭坑町の娘と言った雰囲気があり、キャスティングの良さを感じました。
また、劇中の映像も好きな感じでした。李相日(リ・サンイル)監督の映画はフラガールが初めてだったのですが、冒頭の貼り紙でまずそれを感じ、劇中の昭和40年を感じさせるような彩度の押さえた映像や、統一された落ち着いたトーンに郷愁を感じられた気がします。
美術さんや撮影スタッフの力もあると思いますが、監督の他の作品が気になりました。
そしてストーリーですが、贅沢を言えるなら炭坑夫の厳しさをもっと感じられると、深く感動できるシーンが増えたのかも知れません。
でも、充分楽しめ、感動できたので満足です。
何よりも驚いたのが
「ストーブ貸してくんちぇ!」
と、ここだけ切り取ったら笑ってしまいそうな台詞で涙が零れたことです。
ジーンとくるシーンは何度かあったものの『泣きはしないだろう』なんて思っていたので、厳格な母親と不器用だけど素直に娘を愛する母親を演じた富司純子に感服です。
炭坑夫の兄のBGMにハワイアンミュージックが流れるシーンも、サラッと良いシーンだと思いました。
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